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錬金術師ニュートン<品切>

ヤヌス的天才の肖像

THE JANUS FACES OF GENIUS

THE ROLE OF ALCHEMY IN NEWTON’S THOUGHT


〈18世紀およびそれ以後において、ニュートンは近代に属する科学者の最初にして最大の者であり、合理主義者で、また冷やかで混じり気のない理性に従って思考することを教えた者と見られるに至った。私は彼をこのようには見ていない。……一部散佚したけれどもわれわれに伝わっているあの箱の内容をよく検討したことのある者なら誰も、そうした見方ができるとは思わない。ニュートンは理性の時代に属する最初の人ではなかった。彼は最後の魔術師であり、最後のバビロニア人でまたシュメール人であり、1万年には少し足りない昔にわれわれの知的財産を築き始めた人たちと同じような目で、可視的および知的世界を眺めた最後の偉大な人物であった。〉(ジョン・メイナード・ケインズ、大野忠男訳)

ケインズはニュートンの錬金術文書に注目したひとりだったが、科学史界でこのテーマを確立したのはB.J.T.ドッブズの功績であろう。主著というべき本書の概略は、著者自身が第1章に手ぎわよくまとめている。そこで述べられた課題は本書の全体を通じてみごとに達成された。
《神の真理》を窮極の目標に据え、過去と未来を凝視した双面神ヤヌスとしてのニュートン像が、〈近代科学〉観の再考を迫る。


目次


謝辞
1 アイザック・ニュートン、炉辺の哲学者
2 生長作用と摂理
3 宇宙創成と歴史
4 世界における神の活動様式――『プリンキピア』以前
5 世界における神の活動様式――『プリンキピア』の頃
6 世界における神の活動様式――『プリンキピア』以後、1867-1713年
7 世界における神の活動様式――『プリンキピア』以後、1713-1727年
8 エピローグ

訳者あとがき

付録A 「生長における自然の明らかな法則および過程について」
付録B 「ヘルメス」
付録C 「『闇の中より発する光』から」
付録D 「実験と観察、1692年12月および1692/3年1月」
付録E 「実地」
引用文献
索引


著訳者略歴

B・J・T・ドッブズ
Betty Jo Teeter Dobbs

1930-94。アメリカの科学史家。メソディスト派牧師の娘としてアーカンソーに生まれる。1951年ヘンドリックス・カレッジで化学の学士号を、1953年アーカンソー州立大学で心理学の修士号を取得。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大谷隆昶
おおたに・たかのぶ

1942年東京に生まれる。北海道大学工学部卒業。国際基督教大学大学院博士課程満期退学。現在、広島工業大学工学部教授。専攻は科学史。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「錬金術師ニュートン」の画像:

錬金術師ニュートン

「錬金術師ニュートン」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/464頁
定価 8,250円(本体7,500円)
ISBN 4-622-04116-2 C1040
2000年6月23日発行
<ただいま品切です>