疾走する自画像

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 240頁 |
定価 | 2,750円 (本体:2,500円) |
ISBN | 978-4-622-04266-2 |
Cコード | C1070 |
発行日 | 2001年5月2日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | 四六判 |
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頁数 | 240頁 |
定価 | 2,750円 (本体:2,500円) |
ISBN | 978-4-622-04266-2 |
Cコード | C1070 |
発行日 | 2001年5月2日 |
備考 | 現在品切 |
パリでの10年、中国戦線で現役初年兵から始まる兵役4年、収容所での1年。この15年を経て、昭和21(1946)年6月、岡本太郎は復員してきた。
「敗戦後の日本に帰ってきた。栄養失調直前のやせ衰えた身をひきずって、やっとわが家のある青山までたどり着くと、あたりは一面の焼け跡。残酷な荒野を見わたす思いがした」。身ひとつで帰って来た太郎。35歳になっていた。
この敗戦日本の焼け跡から、今につづく岡本太郎の活動は始まる。
画家としてのモダンアートの復興、彫刻、モニュメント、壁画、建築、書、写真、デザイン、そして原日本を求めての旅と多くの著作……。
『リリカルな自画像』に続く本書は、前線での兵役時代からの太郎の素顔をたどる。
「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」「芸術は爆発だ」などメディアをとおしての活動、そして大阪万博・太陽の塔など、話題にこと欠かなかった岡本太郎は、文字どおり、戦後日本を駆けぬけていった。