幻想画家論/ヨーロッパ紀行
コレクション瀧口修造 1
1958

判型 | A5変型 |
---|---|
定価 | 6,380円 (本体:5,800円) |
ISBN | 978-4-622-04391-1 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 1991年4月3日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | A5変型 |
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定価 | 6,380円 (本体:5,800円) |
ISBN | 978-4-622-04391-1 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 1991年4月3日 |
備考 | 現在品切 |
第I部『幻想画家論』はボッス、グリューネウァルトからクレー、デュシャンにいたる、それまでオーソドックスな美術史からは除外されていた画家12人を紹介する。その原稿を印刷にまわして間もない1958年5月、瀧口修造は初めてヨーロッパに旅立った。
ヴェニス・ビエンナーレの審査を含め4か月半にわたり、そこで知りあった若い作家たちのアトリエを訪ね、各地の美術館をめぐり、ダリ、デュシャン、ミショーそしてブルトンに会う。その折の見聞をまとめたものが、第II部『ヨーロッパ紀行1958』である。同時代を生き、緊密な共感をもって結ばれていたシュルレアリストたちとじかに触れえた昂揚感を反映する異色の文章となっている。
詳細な「自筆年譜」を柱とする第III部『自らを語る』は自身の内奥の歴史を簡潔に語り、詩人・美術批評家として他に類をみない瀧口修造の等身大の姿をスリリングに開示する。人間瀧口修造理解に必須の一冊といえよう。
■月報 岡田隆彦・海野弘・森田和夫