16の横顔/画家の沈黙の部分
コレクション瀧口修造 2

判型 | A5変型 |
---|---|
定価 | 5,830円 (本体:5,300円) |
ISBN | 978-4-622-04392-8 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 1991年7月31日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | A5変型 |
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定価 | 5,830円 (本体:5,300円) |
ISBN | 978-4-622-04392-8 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 1991年7月31日 |
備考 | 現在品切 |
本巻には瀧口修造にとって親しかった現代の芸術家の人間と作品をめぐる文章を集めた。
第I部に収めた単行本『16の横顔』の初版あとがきに瀧口は書いている。「第二大戦が終わって間もなく、ながいあいだ眼と耳を奪われていた私たちがふたたび世界の美術の動きにいきいきとした関心をもちはじめた頃から、もとめられて書いた作家の横顔を十六人だけあつめてみたのである」。ボナール、モンドリアン、ムーア、アルプなどの新しい動きがいち早く伝えられたが、思えば瀧口はピカソ、ミロ、レジェについて実に精確な紹介者であった。
その批評行為は、やがて微妙な変化を遂げ、名著『画家の沈黙の部分』に到る。クレーやルドンを巡りながら「固定されがちな芸術に対する観念の自由を確保する」ために対象へ深く浸透し、親密に語りかけるようになった。その道すじと、戦後日本の美術批評の展開を、第III部に初めて収録されたさまざまな作家を語った時評群が示している。
■月報 辻井喬・池田龍雄・宮城輝夫