みすず書房

余白に書く I

コレクション瀧口修造 4

判型 A5変型判 タテ200mm×ヨコ148mm
頁数 536頁
定価 7,700円 (本体:7,000円)
ISBN 978-4-622-04394-2
Cコード C1370
発行日 1993年10月22日
備考 現在品切
オンラインで購入
余白に書く I

「余白に書く」と題された書物は、1966年5月にみすず書房から限定版で刊行された。著者自身の手になるノートはこう語る。「この数年来、私は思うところがあって、定期刊行物にはほとんど書いていないので、この小さな文集が、私の生活のなかで特異な比重を占める結果となった。」

ジャーナリスティックな評論を書くことに自ら障害を覚え始めた瀧ロは、芸術運動の実践者に向けて直接に語りかけるようになる。展覧会のカタログに寄せるだけでなく、私信として贈られた言葉、名前の文字を頭によみこんだ欧文の遊戯詩など、パーソナルな方向に転換してゆくのである。そこから採集された「この本の名づけようのない性格は、書くということの理由をさがしている私の触手の定まらぬ動きそのもののためであろう。」

未発表の小文をも多数収録し、ポエット瀧口の真骨頂を示す決定版。

■月報 松澤宥・堂本尚郎・野中ユリ