みすず書房

映像論

コレクション瀧口修造 6

判型 A5変型判 タテ200mm×ヨコ148mm
頁数 352頁
定価 5,280円 (本体:4,800円)
ISBN 978-4-622-04396-6
Cコード C1370
発行日 1991年1月16日
備考 現在品切
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映像論

フォトグラフとは「光で書く」という意味である。幼い日より、光に魅せられた人、瀧口修造は映像文化の時代に先駆的な仕事をした。本巻は、I写真の神話的感覚、II私の映画体験、III美術映画「北斎」、の3部からなる。

美術映画研究会第一回作品「北斎」の瀧口のシナリオ(本書所収)について、花田清輝はそのみごとな瀧口論「コロンブスのタマゴ」のなかで、こう語った。

「正直なところ、ぼくは、シナリオ『北斎』のほうが、ずっと好きなんだなァ。なんかこう、激情的なものを感じるぜ。しかも、その激情的なものを、あざやかに理智のカラでつつんで、ゆうゆうと落着きはらっているところ、まさにあの作品は、タマゴそのものというほかはないね。タマゴのようにムダがなく、タマゴのように清潔で、しかもタマゴのように滋味ゆたかで、さ。ナショナルなものを、インターナショナルな眼でみなおし、アヴァンギャルド芸術を大衆路線にのせるというのが、ぼく年来の主張だが、すっかり、瀧口修造に先鞭をつけられてしまった形だね。」

1932年、東宝の前身PCLに入社、日本で初めてのスクリプターとなった瀧口修造は、その後、シナリオ研究十人会、前衛写真研究会、「フォトタイムス」を通じて活動などを展開した。なお、全集第11-13巻「戦前・戦中篇I-III」も併せてお読みいただきたい。

■月報 石元泰博・中古智・細江英公・元藤?子