戦前・戦中篇 I
コレクション瀧口修造 11
1926-1936

判型 | A5変型 |
---|---|
定価 | 7,480円 (本体:6,800円) |
ISBN | 978-4-622-04401-7 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 1992年1月8日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | A5変型 |
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定価 | 7,480円 (本体:6,800円) |
ISBN | 978-4-622-04401-7 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 1992年1月8日 |
備考 | 現在品切 |
大正15年、23歳の瀧口修造は、再会した永井龍男にすすめられて同人誌「山繭」に加わった。そこで詩人としての出発をしながら、英国から帰った西脇順三郎の牽引力は瀧口を急速に同時代のヨーロッパに接近させる。ブルトンの「シュルレアリスム宣言」「磁場」、エリュアールの「レペティシオン」などを入手して影響を受け、北園克衛らと「衣裳の太陽」を発刊、さらにブルトン『超現実主義と絵画』を翻訳。現実生活の錯綜の中で、激しい渇望に憑かれた「緊迫した時代」と後年に回想されるこの時期、映画製作にスクリプターとして従事しながら、瀧口の知的活動の幅は、ジャンルを越えて広がっていく。
本巻は、はるか後年に『瀧口修造の詩的実験』『シュルレアリスムのために』としてまとめられた初期の著作を中心に、これまで知られなかった未収録作品を年代順に収め、この稀有な批評家の原像を伝えるものである。
月報 佐藤朔・大辻清司・渋沢孝輔