戦前・戦中篇 II
コレクション瀧口修造 12
1939-1944

判型 | A5変型 |
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定価 | 8,250円 (本体:7,500円) |
ISBN | 978-4-622-04402-4 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 1993年2月16日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | A5変型 |
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定価 | 8,250円 (本体:7,500円) |
ISBN | 978-4-622-04402-4 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 1993年2月16日 |
備考 | 現在品切 |
この巻に収める2年間の瀧口修造の仕事の質と量は、彼の生涯を通しても特筆すべきものがある。山中散生と共に実現させた「海外超現実主義作品展」、シナリオ十人会への参加、戸坂潤の要請による『近代芸術』の刊行、写真雑誌「フォトタイムス」を通して、前衛写真研究会を組織するなど、戦前日本におけるシュルレアリスム運動の一翼を明らかに担っていたことが眺めわたせるだろう。
発表順を原則として、その文業のほぼ全てをたどれるように編集した上で、「海外超現実主義作品展」カタログはその全体を初めて再現し、当時は百部限定版として刊行された詩集『妖精の距離』は阿部芳文の画を復刻、初出形として併せ収めた。
なお本巻に収録したブルトン、ダリ、エルンスト、エリュアールなどの翻訳はすべて単行本初収であり、なかでもマルロー、ヴァレリー、さらにウォルト・ディズニーの瀧口訳は珍しいものであると言えよう。
月報 宮 英子・針生一郎・米倉寿仁