戦前・戦中篇 III
コレクション瀧口修造 13
1939-1944
判型 | A5変型 |
---|---|
定価 | 14,300円 (本体:13,000円) |
ISBN | 978-4-622-04403-1 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 1995年6月30日 |
備考 | 現在品切 |
判型 | A5変型 |
---|---|
定価 | 14,300円 (本体:13,000円) |
ISBN | 978-4-622-04403-1 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 1995年6月30日 |
備考 | 現在品切 |
本巻には、1939年から1944年にいたる瀧口修造の詩、評論、翻訳、座談記録などを可能なかぎり収めた。多くはここに初めて単行されるものである。のちに瀧口はこう回想している。「当時の私にしても、芸術運動としては画壇の一角から起こりうる可能性を強く感じていたし、事実、太平洋戦争の前夜にかけての数年間、若い画家たちの動きは活発をきわめた。……時代はつるべ落としに暗さを増し、発言の機会は抑えられつつあった。若者たちは相ついで招集され、その多くは帰ってこなかった。……「ホアン・ミロ」を書き、「シュルレアリスム十年の記」を書いた翌年の1941年の春まだ寒いころ、私は検挙されるにいたる。」
時代の制約を受けながらも、近代芸術の原理の追究と、同時代作家の表現行為についての真摯な批評を怠らなかった一批評家の軌跡は、今日の目からみてなお新鮮であり、今後の研究に寄与するものがあろう。図版多数。
月報 小沢節子・金子隆一・馬場駿吉