波 ヴァージニア・ウルフ コレクション THE WAVES 1931 表紙 背表紙 裏表紙 著者 ヴァージニア・ウルフ 訳者 川本静子 判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm 頁数 296頁 定価 3,080円 (本体:2,800円) ISBN 978-4-622-04505-2 Cコード C0397 発行日 1999年10月 1日 備考 現在品切 文学・エッセイ外国文学・詩 オンラインで購入 紀伊國屋書店ウェブストア Amazon.co.jp honto 本のネットストア セブンネットショッピング 楽天ブックス Yodobashi.com 波
夜明け前から日没へ、岸辺に打ち寄せる波のリズムを背景に、登場人物のモノローグによって物語は展開してゆく。幼児期に共通の経験をもつ六人の人生、その生の諸相を極限まで探求したウルフ文学の極北。 著訳者略歴*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。 ヴァージニア・ウルフVirginia Woolf 1882年、著名な文芸批評家レズリー・スティーヴンを父親として、ロンドンに生まれる。父親の教育と知的な環境(ブルームズベリ・グループ)の中で、早くから文芸への情熱をはぐくむ。1915年、最初の長編小説『船出』を出版し、ついで『夜と昼』『ジェイコブの部屋』を発表する。さらに、彼女の小説世界を十全に開花させた傑作『ダロウェイ夫人』『燈台へ』『波』が生まれる。ここで彼女は、プルースト、ジョイスらによって示された「意識の流れ」を、独自の立場から追求している。『幕間』をのこして、1941年神経衰弱のため自殺。また、重要なものとして他に、『自分だけの部屋』『女性にとっての職業』『三ギニー』などの数多くのエッセイ、内面の記録である「日記」がある。 川本静子かわもと・しずこ 津田塾大学教授。イギリス女性文学の研究を中心に活躍。著書に、『ガヴァネス』(中公新書)、『〈新しい女たち〉の世紀末』(みすず書房)など。翻訳には、V・ウルフ『自分だけの部屋』、E・M・フォースター『ロンゲスト・ジャーニー』(共に、みすず書房)など多数。