「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



ウルフの部屋<品切>

著者
宮田恭子

『燈台へ』『ダロウェイ夫人』『波』な20世紀を代表する傑作はいかにして生まれたのか? ヴァージニア・ウルフの心奥につきまとい、その精神に強い影響を与えたものは何か? また、彼女の虹のように把え難い文学世界に堅固なるリアリティを与えた小説技法は、いかにして生まれたのか? さらに、彼女の生涯と文学に濃い影を落としている狂気と創造の関係は、一体どうだったのか?
本書は、これらの問題について彼女の作品と多くの資料を渉猟しながら、しかし、ゆったりときめ細かい対話をするかのように、その創造の核心を解き明かした待望の作家論である。個々の作品鑑賞を踏まえながらも、異なる作品を貫いて流れる大きなテーマに寄り添うことで、著者ははじめてこの閨秀作家の全体像に接近することかできた。
亡き母にたいする微妙な関係、ブルームズベリー・グループにおける錯綜した異性・同性関係、創造行為と複雑に絡まった狂気のもつパラドックスなど、ヴァージニアをめぐる多様な問題が、手際よく紹介されて個人史の中に位置づけられ、その意味が明らかにされる。人間と土地をめぐる三つの章はそれぞれ、この作家を絵解きする卓抜なトリプティク(三枚続きの画像)を構成している。なかでも、R・フライの後期印象派論とウルフの小説技法に見られる類縁性の解剖はみごとである。ウルフ解読のための絶好の手引きといえよう。



著訳者略歴

宮田恭子
みやた・きょうこ

1934年、石川県に生れる。東京大学教養学部教養学科イギリス分科を経て、1969年、大学院人文科学研究科比較文学比較文化課程を修了。現在玉川大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ウルフの部屋」の画像:

ウルフの部屋

「ウルフの部屋」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/312頁
定価 3,080円(本体2,800円)
ISBN 4-622-04549-4 C1098
1992年2月13日発行
<ただいま品切です>