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ロラン・バルト伝

ROLAND BARTHES

1915-1980


「もし私が作家で、死んだとしたら、私は自分の生涯が、友情に満ちたおおらかな伝記作者の配慮によって、あるいくつかの細部、あるいくつかの好み、あるいくつかの声の抑揚、つまり、あるいくつかの《伝記素》(ビオグラフェーム)に還元されることを、どれほど望むことか。そうした伝記素は、その弁別性と可動性とによって、いかなる運命にも組み込まれることなくあちこちを動きまわり、これもまた四散することを約束されたある未来の肉体に、エピクロスの原子のように触れに行くことができるだろう」(ロラン・バルト)バルトは生前、自分の伝記について巧妙な予防線を張りめぐらし、また自ら挑発的な伝記『彼自身によるR・B』を書いた。本書は、この危険を突破して、多くの伝記的細部を収集し、隠されたバルトの物語=歴史を明らかにした、初めての、刺戟的な伝記である。『零度のエクリチュール』から『明るい部屋』まで、両親の家系から謎めいた事故死までバルトの生涯を辿りつつ、著者は併せて、フーコーやレヴィ=ストロース、ラカン、ソレルス、クリステヴァなどとの交友関係をも詳細に描いている。バルトと現代フランス思想史の理解に必須の伝記=文献と言ってよかろう。



著訳者略歴

ルイ=ジャン・カルヴェ
Louis-Jean Calvet

1942年に生れる。現在パリ第五大学教授。社会言語学・記号学者。1973年、もっとも早い時期にすぐれたバルト論『ロラン・バルト――記号への政治的まなざし』を出版している。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
花輪光
はなわ・ひかる

1932年山梨県に生れる。1955年東京教育大学文学部仏文科卒業。1959年同大学大学院博士課程中退。現在筑波大学文芸・言語学系教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ロラン・バルト伝」の画像:

ロラン・バルト伝

「ロラン・バルト伝」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/584頁
定価 5,184円(本体4,800円)
ISBN 4-622-04566-4 C0098
1993年10月8日発行

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