みすず書房

古典的シェイクスピア論叢

ベン・ジョンソンからカーライルまで

判型 四六判
定価 3,300円 (本体:3,000円)
ISBN 978-4-622-04570-0
Cコード C1098
発行日 1994年3月25日
備考 現在品切
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古典的シェイクスピア論叢

300年前、この偉大な劇作家=詩人と同時代人であったベン・ジョンソンから19世紀末のカーライルまで、14人の文学的巨人たちの筆による、名のみ高く、簡単には入手しにくいシェイクスピア論のエッセンス18編を集成する。

ドライデン、T・ライマー、N・ロウ、J・アディソン、ポウブ、ヴォルテール、Dr.ジョンソン、M・モーガン、コールリッジ、ラム、ハズリット、ディ・クインシー…。

「エイヴォン川の美しい白鳥」、「趣味の良さは少しもなく、演劇の法則を一つも知らなかった」、「インド帝国はいつの日かなくなる時がくる。しかしシェイクスピアが、われわれから離れることはない」…主峰シェイクスピアをとりまくイギリスを中心とした文学の峰々が、時を超え、くっきりとその貌を明らかにする。

「本書は、シェイクスピアの姿を、また彼の作品の価値を、さまざまな批評家の言を通して考えてみようという意図のもとに編まれている。ここで扱う時代を19世紀までとした理由は、20世紀以後のシェイクスピア批評は日本語に訳されているものも多く、また原文そのものが入手しやすい状況にあるが、それ以前のものは、研究者以外の人ぴとの目に直接触れる機会が少ないうえに、原文の英語も古く、必ずしも読みやすくはないからである。言うなれば、ここに集められた文章は、シェイクスピア批評の古典とも呼べるものである」(あとがき)。