E.M.フォースター評伝

1923年スイスに生まれる。オックスフォード大学を卒業後、ブリティッシュ・カウンシルに就職し、イタリアやギリシア、日本など、多くを海外で過ごす。この職を辞した1964年からフルタイムの作家生活に入り、精力的に作品を発表。フィレンツェを舞台にした第四作目の長編The DividingStramで1952年度のサマセット・モーム賞を、l965年には短篇集The Japanese Umbrellaでキャサリン・マンスフィールド短篇小説賞を受賞している。また日本の断面を描いた代表作The Custom Houseがある。小説以外にも、本書『E.M.フォースター評伝』のような伝記をはじめ、小泉八雲の作品紹介やギリシア・フィレンツェ・日本案内の編集など、多岐にわたる文業をものしている。1993年には大部の自伝Yesterday Came Suddenlyを刊行。1978年から86年まで英国ペン・クラブの会長、1986年から89年まで国際ペン・クラブの会長をつとめる。

1944年愛知県に生まれる。1969年東京教育大学卒業。芸術学専攻。現在出版社勤務。訳書 E.トーマス『ハームレス・ピープル』（共訳、海鳴社、1977）N.パウエル『フューゼリ 夢魔』『ジョン・ミリの宇宙』R.フライ『セザンヌ論』ファン・ゴッホとミレー』（以上みすず書房、1979、1988、1990、1994［共訳]）。