ハムレットの母親
HAMLET’S MOTHER AND OTHER WOMEN

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 448頁 |
定価 | 5,280円 (本体:4,800円) |
ISBN | 978-4-622-04610-3 |
Cコード | C1098 |
発行日 | 1997年3月24日 |
備考 | 在庫僅少 |

HAMLET’S MOTHER AND OTHER WOMEN
判型 | 四六判 |
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頁数 | 448頁 |
定価 | 5,280円 (本体:4,800円) |
ISBN | 978-4-622-04610-3 |
Cコード | C1098 |
発行日 | 1997年3月24日 |
備考 | 在庫僅少 |
ハイルブランが「ハムレットの母親の性格」を発表し、物議を醸したのが1957年。それから40年近く、彼女はつねにフェミニズムの旗手として、勇気ある論陣を張ってきた——耳慣れない、まったく新しい言葉と、誰にでもわかる日常的な言い回しで。その軌跡は、そのままフェミニズムがたどった歴史に重なる。本書は、彼女の初の論文集である。
ハイルブランの特色は、まずなによりも、先んじた者につきまとう外れ者の意識にある。しかし、同時代の無理解は逆に執筆の原動力となり、孤高な作家メイ・サートンをいち早く「発見」し、感動的に論じることにもなった。
また、純文学と大衆文学を同じ土壌で論じたことも特徴的だ。これは、アマンダ・クロスの筆名で探偵小説を書き、女探偵ケイト・ファンスラーを誕生させた彼女にして、初めてできたことかもしれない。
さらにハイルブランは、中年や老年に光を当て、ウルフやサートンなどの人生をとおして、「50代の女の精神的な豊かさ」や「締め切り以後の人生の自由」を高らかに謳う。
アリアドネからハリエット・ヴェイン、シェイクスピア、ブリテン、ホルトビー、結婚、英文学科の停滞、etc。この刺激的な散文に満ちたフェミニズム論のタペストリーは、『女の書く自伝』とともに、多くの読者を啓発するだろう。