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日本アルプス<品切>

見立ての文化史

著者
宮下啓三

「島国に生まれて、一生を島国で送り、外国と言われる世界を見ることなしに終わることを多くの日本人が宿命と感じてきた。海外旅行が容易になった今日でさえ、この宿命に束縛されていると感じる人は少なくない。少ないどころか、日本人の多数派を形成している。そのような日本人にとって、自分の国土にアルプスがあってくれることが、なんと大きな精神的な救いであることか。〈(ヨーロッパの)アルプスに似ている〉という比喩の段階が、いつしか、〈アルプスそのもの〉という同一化へと発展する心理的現象をも生んだ」(美しい幻影の酔い心地)。

われわれ日本人にとって、〈日本アルプス〉とは何か? この名称はいかなる意味をもつのか? 日本近代登山の父・ウェストンやラスキンの影響、志賀重昂や小島烏水の山岳観から槇有恒・深田久弥・田部重治・三島由紀夫まで、多量の文献を渉猟しつつ、著者はこのアルプスという〈名〉がもつ魅力と魔力を分析し、その意味を日本近=現代文化史のなかに位置づけてゆく。

本書は〈日本アルプス〉をめぐるエピソード満載の山岳文化史であると同時に、日本人が西欧文化を取り入れる際の心情のメカニズムをも明示したユニークな精神史である。



著訳者略歴

宮下啓三
みやした・けいぞう

1936年東京に生まれる。文学博士。三田文学会理事。日本独文学会会員。日本演劇学会会員。日本山岳会会員。専攻:ドイツ文学・演劇、スイス文化史。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「日本アルプス」の画像:

日本アルプス

「日本アルプス」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/264頁
定価 2,700円(本体2,500円)
ISBN 4-622-04612-1 C0095
1997年5月7日発行
<ただいま品切です>