「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



ブルームズベリー叢書

E.M.フォースター

E.M.FORSTER


「私にとってE・M・フォースターは、何度も読み返せる唯一の現存作家であり、読み返すたびに、何かを学んだという気持ちにさせてくれる作家である。そういう作家はそうめったにはいない」(「序論」)。
フォースターは本質的にはっきりしない作家である。読者はそのユーモアと諷刺を愉しみながらも、読後、なんとなくさっぱりしない気持ちになる。なぜなのか? トリリングはこの問いに対して、フォースターの人物造型と小説作法の底に〈善でもあり悪でもあるもの〉に対する深い認識があるからだと答える。どの登場人物も二重、三重の顔をもっていて、しかも小説は明確な結論を示してくれない。しかし重要なことは、小説において「問題点が示され、思索が展開された」ということである。トリリングはフォースターの作品を、初期の短編群から『インドへの道』までとことん読み抜くことで、この複雑な顔をもった小説家の本質をみごとに剔出している。「フォースターは恐怖と空虚――意志が自分自身の行き過ぎのために疲れたときに攻撃を開始してくる恐怖と空虚――を撃退すべく、アキレウスの楯――すなわち芸術の道徳的知性――を差しだす芸術家のひとりなのである」(「精神と意志」)。



著訳者略歴

ライオネル・トリリング
Lionel Trilling

ニューヨーク生まれのユダヤ系批評家。コロンビア大学を卒業後、母校に戻って48年から英文学および比較文学の教授を務める。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
中野康司
なかの・こうじ

1946年に生まれる。東京外国語大学卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。現在東京都立大学教授。英文学専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「E.M.フォースター」の画像:

E.M.フォースター

「E.M.フォースター」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/288頁
定価 3,024円(本体2,800円)
ISBN 4-622-04635-0 C1098
1997年11月10日発行

この本を購入する