遼遠
大西巨人文選 4
1986-1996
判型 | 四六判 |
---|---|
定価 | 4,950円 (本体:4,500円) |
ISBN | 978-4-622-04644-8 |
Cコード | C1395 |
発行日 | 1996年8月8日 |
備考 | 現在品切 |
判型 | 四六判 |
---|---|
定価 | 4,950円 (本体:4,500円) |
ISBN | 978-4-622-04644-8 |
Cコード | C1395 |
発行日 | 1996年8月8日 |
備考 | 現在品切 |
戦後50年を経て、この国の混迷はますます深い。生と死をめぐる存在論的思考を見事に展開した最新長篇『迷宮』を上梓して「中期前半の仕事」を締めくくった作家の眼は、なおも深く鋭く、現代日本の病弊を衝く。
本巻は、1984年以降の単行本未収録エッセイを一挙に収め、それに『巨人の未来風考察』から自選したエッセイを加えた、ファン待望の一冊である。
社会主義、差別問題、エイズ法案への疑問から、愛好するミステリー、ガン体験、夏休みの回想まで、作家の円熟の筆は味わい深いユーモアを湛え、読者を飽かせない。日本漢詩や俳句、絵画をめぐる文章も、創作の現場でくつろぐ作家の、さりげない舞台裏を垣間見させてくれる。ここには正に、現代日本における思想/文学の最良にして最新の成果が輝いているのである。
巻末対話のゲストには鎌田慧氏を迎え、「個の自立について」をテーマに語り合う。