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ウィルソン氏の驚異の陳列室<品切>

MR WILSON’S CABINET OF WONDER


ロサンジェルスに実在する不思議な場所ジェラシック・テクノロジー博物館。本書はこの小さな建物の訪問記として始まる。屍に釘のような菌を生やす大きな蟻、物体を貫通するコウモリ、人間の角、トーストの上で焼かれたハツカネズミ……ここを訪れる者は二つのワンダーの間に捉えられてしまう。展示物に対する驚きと、どれが本物なのだろうという疑いの間に。
この博物館を創ったデイヴイッド・ウィルソン氏が求めるのも、驚異の感覚そのものなのだ。人間の真の想像力を生み出す驚きの感覚。そして、これこそは近代の黎明期に西欧の各地に数多く存在した「驚異の部屋」と呼ばれるコレクションの、まさに動機となるものだった。芸術と科学の双方において、純粋な想像力が果たす生産的な役割、そこから発展した博物館が今日そなえるに至った権威の怪しげな根拠。
螺旋状に進んで行く記述が読む者に起こさせる眩暈は、プレモダンがポストモダンにショートカットしたような、ウィルソン氏の博物館自体に似ているとも言えよう。
ポール・オースター、オリバー・サックス、アート・シュピーゲルマンが揃って絶賛する、話題のノンフィクション。



著訳者略歴

ローレンス・ウェシュラー
Lawrence Weschler

1980年代はじめから雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライター。ユニークな文化記事の功績によりジョージ・ポーク賞を二度にわたって受賞。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大神田丈二
おおかんだ・じょうじ

1950年、山梨県生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程後期満期退学。現在、山梨学院大学教授。現代イギリス文学専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ウィルソン氏の驚異の陳列室」の画像:

ウィルソン氏の驚異の陳列室

「ウィルソン氏の驚異の陳列室」の書籍情報:

A5変型判 タテ210mm×ヨコ128mm/184頁
定価 3,456円(本体3,200円)
ISBN 4-622-04649-0 C1098
1998年11月25日発行
<ただいま品切です>