夜のある町で 電子書籍あり

| 判型 | 四六判 | 
|---|---|
| 頁数 | 312頁 | 
| 定価 | 2,750円 (本体:2,500円) | 
| ISBN | 978-4-622-04656-1 | 
| Cコード | C0095 | 
| 発行日 | 1998年7月21日 | 
| 電子書籍配信開始日 | 2013年4月1日 | 
| 備考 | 現在品切 | 


| 判型 | 四六判 | 
|---|---|
| 頁数 | 312頁 | 
| 定価 | 2,750円 (本体:2,500円) | 
| ISBN | 978-4-622-04656-1 | 
| Cコード | C0095 | 
| 発行日 | 1998年7月21日 | 
| 電子書籍配信開始日 | 2013年4月1日 | 
| 備考 | 現在品切 | 

詩集『渡世』で高見順賞を受けた現代詩作家による、待望のエッセイ集。
「一日をまるまる空ける。そして人と話をして過ごす。それができたら、しあわせだと思う。」「電車のなかで、二人が語らっている。そのうちの一人が、どこかの駅に降りていく。残された人の表情を見ると、みじかい間ではあれ、人が人とふれあった痕跡が、その顔に残っている。それは、消えていくものであるが、すぐに消えるわけではない。ろうそくの焔のようにしばらくの間、目もと、口もとをうろついている。別れた人と、まだ話をしている。そんな表情の人もいる。」
こんなふうに、明るく繊細な文章で書き留められているのは、ゆっくりと、でも確実に変わっている世相と社会、食べ物、作家や本のことである。それをつらぬく思いはひとつ、この国が失っているのは心である前に、まずは言葉なのだということ。その場その場で人間らしくあるために、言葉はある。あきらめ多き人生にあって、知恵と勇気をあたえてくれる、文学の実用書。