つむじ風
『突然炎のごとく』の真実の物語
GESPRUNGENE LIEBE

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 424頁 |
定価 | 6,600円 (本体:6,000円) |
ISBN | 978-4-622-04671-4 |
Cコード | C1097 |
発行日 | 1999年5月10日 |
備考 | 現在品切 |

GESPRUNGENE LIEBE
判型 | 四六判 |
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頁数 | 424頁 |
定価 | 6,600円 (本体:6,000円) |
ISBN | 978-4-622-04671-4 |
Cコード | C1097 |
発行日 | 1999年5月10日 |
備考 | 現在品切 |
ヌーヴェルヴァーグの金字塔として、現在も幅広く愛されるフランソワ・トリュフォー監督の不朽の名画『突然炎のごとく』。
ジャンヌ・モロー演じる一人の女と二人の男の、忘れがたい愛の物語に、トリュフォーが捉えられたのは、ひとえにその原作となった小説の魅力ゆえに他ならない。作者アンリ=ピエール・ロシェは、74歳にして、この自伝的物語を発表したのだった。
そう、この三角関係の物語には、モデルが存在する。ロシェ自身と、フランツ、ヘレン・ヘッセル夫妻がその主人公である。
本書は、この三人の余りにも運命的な人生を、詳細に追跡した記録=小説である。ピカソ、デュシャンらの友人としてパリの美術界で名を馳せたロシェ、ベンヤミンの『パサージュ論』の着想に決定的な影響を与えたフランツ、その美貌と奔放さで比類のなかったヘレン——これは今世紀のヨーロッパが持った、奇跡のような実話である。
ドイツで刊行されるや、多大な反響を呼び、イタリア、フランスなどで翻訳が進行中の『つむじ風』は、映画ファンのみならず、ヨーロッパ現代/文化史に関心を抱く読者必読のドキュメントである。