ナボコフ書簡集 1
1940-1959
VLADIMIR NABOKOV: SELECTED LETTERS 1940-1977

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 326頁 |
定価 | 6,050円 (本体:5,500円) |
ISBN | 978-4-622-04711-7 |
Cコード | C1098 |
発行日 | 2000年2月25日 |

VLADIMIR NABOKOV: SELECTED LETTERS 1940-1977
判型 | A5判 |
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頁数 | 326頁 |
定価 | 6,050円 (本体:5,500円) |
ISBN | 978-4-622-04711-7 |
Cコード | C1098 |
発行日 | 2000年2月25日 |
これらの書簡を選ぶにあたっては、いくつかの大雑把な目安が念頭にありました。ほとんどの書簡が、以下に列挙するナボコフの側面のうち、ひとつあるいはそれ以上を反映しております。(1)作家としての進歩の道筋。創作過程に対する洞察。(2)大学教師の仕事。(3)情熱の対象としての鱗翅目とチェス。(4)彼の人生にかんする小さな、しかし重要な事実。(5)親族との付き合い。(6)彼の芸術上のモラルと個人のモラル。(7)買い出し用の食料リスト、脱線した伝記作家を叱りつける書簡に始まり、親族あるいは芸術上の問題にかんする重要な書簡に至るまで、すべてに見られるユーモアと独創性。無味乾燥な学を衒って、こういう分類を試みたわけではありません。これらは、必ずや読者諸氏を魅了するであろう、この本のテーマのいくつかなのです。これらのテーマが、多面的なナボコフの小説が持つのと同じ複雑さと均整と緊張をともなって、本書のなかで展開されていくのです。『ロリータ』が経験した信じがたい冒険の数々だけでも、一冊の小説に値するものであります。——ドミトリ・ナボコフ「序文」より。全2巻。