ヴァネッサ・ベル
VANESSA BELL
判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 496頁 |
定価 | 8,800円 (本体:8,000円) |
ISBN | 978-4-622-04713-1 |
Cコード | C1098 |
発行日 | 2000年1月25日 |
備考 | 現在品切 |
VANESSA BELL
判型 | A5判 |
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頁数 | 496頁 |
定価 | 8,800円 (本体:8,000円) |
ISBN | 978-4-622-04713-1 |
Cコード | C1098 |
発行日 | 2000年1月25日 |
備考 | 現在品切 |
「あらゆる点で敏感でなければなりません——いかなる点でも機械的であってはなりません——芸術が下降に向かう時、技術が支配的になりやすいのです」(ヴァネッサ・ベル)。
「彼女はまったく独断的ではなかったが、自分の基準をけっしてゆるめることはなく、静かなためらいがちな声で、間違った価値観や不純な動機を明らかにしてみせたものである。私は彼女に傾倒していた。人から何か疑問に思われることをするよう求められると、〈ヴァネッサならどう言うだろう〉と考えるのが常だった」(ケネス・クラーク)。
これまでヴァネッサ・ベルは独立して取り上げられることが少なく、つねに妹のヴァージニア・ウルフとの関係で言及されてきた。しかし、彼女は今世紀のイギリス画壇をリードした第一級の画家であり、私生活においても稀れにみる困難な愛を貫いたユニークな女性である。また彼女はブルームズベリー・グループの中心に位置し、グループの発展と存続に多大な影響力を発揮した。ウルフ夫妻やケインズ、ストレイチー、ダンカン・グラント、ロジャー・フライなどとの親密な交友はこのグループの研究、さらには当時の文学・文化史を理解するうえでも不可欠のドキュメントである。
「ヴァネッサを魅力的な人物にしていたのは、美貌と女性的な魅惑と、いわば石のような個性と辛辣なユーモアとの不思議な結びつきである」(レナード・ウルフ)。
「欺かれた夫であるクライヴと、見捨てられた恋人である私をメンバーとして、不貞と互いの寛容のうえに成り立つ理想に近い家族」(ロジャー・フライ)。