批評について書くこと
出淵博著作集 2

判型 | A5判 |
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頁数 | 458頁 |
定価 | 9,350円 (本体:8,500円) |
ISBN | 978-4-622-04717-9 |
Cコード | C3398 |
発行日 | 2001年1月5日 |
備考 | 現在品切 |

批評について書くこと
判型 | A5判 |
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頁数 | 458頁 |
定価 | 9,350円 (本体:8,500円) |
ISBN | 978-4-622-04717-9 |
Cコード | C3398 |
発行日 | 2001年1月5日 |
備考 | 現在品切 |
「新批評(ニュークリティシズム)が定まり文句の一つにしていたことに、詩は詩として読まれなければならず、言い換え(パラフレイズ)をするべきではない、という一項がある。しかし、こうした禁止条項にもかかわらず、新批評のうちで成功した場合には、必ず原詩のみごとな散文による言い換えが行われていた。対象を聖化して無垢の状態におきっぱなしにすることからは何も生まれない……批評するとは、自分の文脈に引き入れ、自分の言葉で置き換えることである」。
20世紀は、ある意味で、批評の時代であった。リチャーズの批評原理からエンプソンの〈曖昧〉の探求を経て、エリオットの〈伝統と個人論〉へ、さらにバルトの〈テクスト論〉やデリダの〈脱構築〉、受容理論まで。本巻は、これらの批評理論を対象にして、その流れと眼目を広く展望・抽出し、テクストの核心を自分の言葉に置き換える冒険へと誘う、最高の道案内である。