おやすみ、おやすみ

詩人が贈る絵本

THE BED BOOK

文: シルヴィア・プラス

絵: クェンティン・ブレイク

訳者: 長田弘

判型	B5変型
頁数	36頁
定価	1,760円（本体：1,600円）
ISBN	978-4-622-04724-7
Cコード	C8797
発行日	2000年10月10日
備考	現在品切

文学・エッセイ外国文学・詩

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世の中のどこにもベッドがある。
ベッドは、不思議だ。
ベッドって、いったい何だと思う？
眠るだけ、休むだけが、ベッドのすべて？
とーんでもない！
この世には、みんなの知らない、すばらしいベッドが、たくさんある。
眠らなくてもいいベッド、汚しても、汚しても叱られないベッド。枕がパンでできたベッドだってある。水にもぐるベッド、空飛ぶベッド、のっしのっしと歩くベッドもある。
ベッドの上はユーモアと発明でいっぱいだ。
1冊まるごと、ベッドばかりの、うたの本、読んだら、眠れなくなる？　それとも、ぐっすり眠れるようになる？

著訳者略歴

＊ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

シルヴィア・プラス

Sylvia Plath

詩人、1932年、ボストンに生まれる。スミス・カレジ卒業後、英国ケンブリッジ大学に学ぶ。56年に詩人テッド・ヒューズと結婚。小さな明るいこの本は「子ども部屋のためのことば」として書かれた。63年に別居し、2人の子どもをのこして死をえらぶが、81年に出た全詩集にピューリツァー賞が贈られ、今日、20世紀を象徴する詩人のひとりに数えられている。

クェンティン・ブレイク

Quentin Blake

1932年、イギリス、ケント州生まれ。ユーモアの香りたかいタッチで、日本でも人気の高い、当代きっての子どもの本の絵の作家。自身の絵本のほか、ロアルド・ダールとのコンビは世界一として、あまりにも有名。その躍動感あふれるみごとな線画は、この絵本でも、プラスのすばらしいナンセンス詩の魅力を鮮やかに引き出している。微笑の巨匠である。

長田弘

おさだ・ひろし

詩人。1939年、福島市に生まれる。早大卒。詩集に『黙されたことば』『一日の終わりの詩集』（ともにみすず書房）『深呼吸の必要』『世界は一冊の本』（ともに晶文社）など。エッセーに『本という不思議』（みすず書房）『詩は友人を数える方法』（講談社文芸文庫）『子どもたちの日本』（講談社）など。