ベンドシニスター
文学シリーズ lettres
BEND SINISTER

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 296頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-04803-9 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2001年2月22日 |
備考 | 現在品切 |

BEND SINISTER
判型 | 四六判 |
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頁数 | 296頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-04803-9 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2001年2月22日 |
備考 | 現在品切 |
「『ベンドシニスター』は私がアメリカで書いた最初の小説だった。私は「誠実」でもなければ、「挑発的」でもないし、「風刺的」でもない。教訓作家でも寓意作家でもない。私は政治学や経済学、原子爆弾、人類の未来といったことにもまったく無関心だ。この『ベンドシニスター』とカフカの作品、あるいはオーウェルのきまり文句とを機械的に比較したところで……。私の人生行路にも触れて過ぎた、白痴的で卑劣な体制に直接起因するある反映が認められることだろう。つまり独裁政治や拷問の世界、ファシストやボルシェヴィキ、俗物思想家やブーツを履いた乱暴者たちの世界の反映が。『ベンドシニスター』の物語は実際には、グロテスクな警察国家における生と死の物語ではない。主要なテーマは、愛に満ちたクルークの心の鼓動、深いやさしさが蒙りやすい苦悩ということになる。」(序文より)