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大人の本棚

太宰治 滑稽小説集<品切>

著者
太宰治
木田元

「近ごろでこそあまり耳にしなくなったが、『滑稽文学』『滑稽小説』と呼ばれるジャンルがあって、数多くの傑作がある。敗戦後の数年間、私たちはこの手のものを探し出しては読みあさっていた。過去を懐かしもうにも、浮かんでくるのは戦争中のいやな記憶ばかり、未来は茫漠としてなんの希望ももてそうもない、あるのは暗く貧しい現在だけ、せめてこれを笑いのめして生きてやろうか、ということだったのだろう」。

「太宰というとすぐ初期の『晩年』や『虚構の彷徨』、あるいは晩年の『斜陽』や『人間失格』といったシーリアスな作品ばかりが持ち出されるのは少し面白くない。太宰にそういった面があるのは否定しないが、私たちにとっては、太宰はまず滑稽小説の希代の名手だったのである」。

収録作品は「おしやれ童子」「服装に就いて」「畜犬談」「黄村先生言行録」「花吹雪」「不審庵」「親友交歓」「男女同権」の全8篇。ベルクソン、ボードレールほかの笑いの理論とともに、バルザック、チェーホフ、二葉亭四迷、坂口安吾、そして太宰など古今東西の滑稽文学を体験的に考察した編者序を付す。


目次


滑稽文学について  木田 元

I
おしゃれ童子
服装に就いて
畜犬談――伊馬鵜平君に与へる。

II
黄村先生言行録
花吹雪
不審庵

III
親友交歓
男女同権


著訳者略歴

太宰治
だざい・おさむ

1909年青森県北津軽郡金木村に生まれる。本名・津島修治。1930年、東京帝国大学仏文科入学。同年、井伏鱒二と出会い、以後長く師事する。1933年、同人誌「海豹」創刊号に「魚服記」を発表。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
木田元
きだ・げん

1928年生まれ。東北大学文学部卒業。中央大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

北尾トロ(フリーライター)
<佐賀新聞 2014年1月>

この本の関連書


「太宰治 滑稽小説集」の画像:

太宰治 滑稽小説集

「太宰治 滑稽小説集」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/216頁
定価 2,640円(本体2,400円)
ISBN 4-622-04838-8 C1393
2003年5月9日発行
<ただいま品切です>