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外山滋比古著作集 1

修辞的残像<品切>


ひとつひとつが切れ切れになっていることばが文章になると、どうして切れ目のない意味になるのか? 考えあぐねていたこの難問は、ぐうぜん琴の音を聞いたとたん、解決される。琴の音は点ではなく、線になっていたのである。ここから「修辞的残像」の仮説が生まれた。このアイディアはきわめて生産的で、次々に独創的な仮説=理論を生み出したのである。本巻は、やがて「近代読者論」や「異本論」「古典論」に発展・結実する〈外山学〉の萌芽をすべて含んでいる。これは著者の理論体系の基層をなす、記念碑的な著作と言ってもいいだろう。

「日本の修辞」は、連句の特質を中心に、外国に例のない、日本独自のレトリックを論じたものである。これを読めば、日本語は非論理的であるとは誰も思わないだろう。「ことわざの論理」は、「転石苔を生ず」など、大人の知恵のつまったことわざの意味をユーモアをまじえて説いた、お役に立つ一編である。


目次


I 修辞的残像
修辞的残像覚え書
1 修辞的残像/2 空間の叙情/3 ヴェアリエイション(一)/4 ヴェアリエイション(二)
意味の交響
1 表現の飛躍/2 ヒューマー/3 間隙の結合(リエゾン)/4 遡像というもの/5 半熟の意味
統合現象
1 欠如と補充/2 ポアンティイスム/3 点的理解/4 創造的空間/5 分析と統合
伝達のグラマー
1 外国語の誤解/2 読者の主体的補充/3 伝達における放電現象/4 影響の条件(ヴェアリエイション)
童話の世界
1 表現の可変部と不変部/2 「すわり」の構成/3 童話の形式/4 文学と童話
表現の前後関係
1 コンテクスト/2 グルーピング
II 日本の修辞
アイランド・フォーム/パラグラフの構造/点と線/空気/削り取り/修辞的句読/第三の比喩/間どり/はばかる/ことばを呑み込む/立ち聞きの座/ゆかり
III ことわざの論理
転石 苔を生ぜず/隣の花は赤い/夜目遠目 笠の内/船頭多くして船、山に登る/燈台もと暗し/鶏口となるも牛後となるなかれ/想うて通えば千里が一里/弘法にも筆の誤り/売り家と唐様で書く三代目/便りのないのはよい便り/釣った魚に餌をやるバカ/医者の不養生/人の行く裏に道あり花の山
著作ノート


著訳者略歴

外山滋比古
とやま・しげひこ

1923年愛知県に生まれる。1947年東京文理科大学英文科卒業。同大学特別研究生修了。1951年「英語青年」編集長。ついで「英語文学世界」「月刊ことば」を創刊、編集。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「修辞的残像」の画像:

修辞的残像

「修辞的残像」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/360頁
定価 3,300円(本体3,000円)
ISBN 4-622-04851-5 C1395
2002年4月5日発行
<ただいま品切です>