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心の断層<品切>

阪神・淡路大震災の内面をたずねて

著者
藤本幸也

救助や救援の鍵を握っていた人物の内面では何が起きていたのか。それを解き明かして言葉を与え、教訓を探ることは、今後の大災害に備える道につながるだろう。それぞれの人物を訪れ、思い切って心の扉をノックしてみた。出会った人々は兵庫県の元幹部や自衛隊指揮官から、市井に生きてきた人まで、さまざまだった。

震災で何が起き、何が体験されたのか。この物語は、震災のいまだ語られざる空白部分について、その一部でも言葉に残そうと試みた記録である。

「取材してみて私なりに強く感じたことを三つだけ挙げておく。第一に、震災とは渦中にいたほとんど全ての人間にとって、想像力が極めて発揮しにくい事態だったということである。……第二に、日本の1990年代に限っては災害心理が総体として社会を防衛する方向に働いたという事実。……そして第三に、その社会防衛の偉業はほとんどが無名の市民によって成しとげられたという事実である……」。

本書では過去を振り返る形で震災を検証したが、震災の長い過程は終わっていない。今後も問われるべきことは《震災とは何か》という現在なのだろう。


目次


序章 言葉にならなかった震災
第1章 運命の四時間半
第2章 被災地一番乗り
第3章 リーダー誕生
第4章 神話の深層
終わりにかえて
参考文献


著訳者略歴

藤本幸也
ふじもと・ゆきや

1958年鳥取県に生まれる。1982年岡山大学法文学部卒業。高校講師、鳥取に本社がある新日本海新聞社の記者をへて、1997年NHK入社。広島放送局福山支局の記者などをへて、現在はNHK鳥取放送局勤務。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

著者からひとこと

その日は、時おり氷雨が舞う荒れ模様の天気でした。人影もまばらな公園を訪れると、小学校低学年の男の子が、弟分らしい幼児を引き連れて、タイヤころがしに駆け回っていました。

「ああ、そうか。この子どもたちは震災のことは何も知らないのだな」と、あたり前のことに気づき、写真に撮って、あとで拙著の表紙としました。 ...続きを読む »

この本の関連書


「心の断層」の画像:

心の断層

「心の断層」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/280頁
定価 2,592円(本体2,400円)
ISBN 4-622-04861-2 C0095
2002年3月22日発行
<ただいま品切です>