老年期
生き生きしたかかわりあい
VITAL INVOLVEMENT IN OLD AGE

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 376頁 |
定価 | 4,180円 (本体:3,800円) |
ISBN | 978-4-622-04902-9 |
Cコード | C1011 |
発行日 | 1997年1月14日 |
備考 | 現在品切 |

VITAL INVOLVEMENT IN OLD AGE
判型 | 四六判 |
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頁数 | 376頁 |
定価 | 4,180円 (本体:3,800円) |
ISBN | 978-4-622-04902-9 |
Cコード | C1011 |
発行日 | 1997年1月14日 |
備考 | 現在品切 |
老いの問題は古いようで新しい。20世紀末を目前にしてわれわれはかつて経験したことのない高齢化社会に生きており今後もその傾向は強まるだろう。現代に生きる老年者の心を探り、そこから指針を作ろうとするのが本書である。
『幼児期と社会』以来の信頼をもとにエリクソンは80代の報告者たちから率直な言葉を引き出している。そこに表れるのはライフサイクルの完結を迎えて死の恐怖や身体の不調を感じながらも、それまでの人生経験から汲み上げた自分らしさを懸命に統合しようとする人間の努力と英知に他ならない。
ベルイマンの映画『野いちご』分析の章では主人公ボールイ博士による過去の追憶と他者との和解に心理のダイナミズムを読み込み、結論において地域社会、生涯学習、子供や孫との「かかわりあい」を、どうすれば活力に満ちたものにできるか、具体的に提言する。
[初版1990年9月20日発行]