十二世紀ルネサンス【新装版】
THE RENAISSANCE OF THE TWELFTH CENTURY
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 408頁 |
定価 | 3,520円 (本体:3,200円) |
ISBN | 978-4-622-04917-3 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1997年10月9日 |
備考 | 現在品切 |
THE RENAISSANCE OF THE TWELFTH CENTURY
判型 | 四六判 |
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頁数 | 408頁 |
定価 | 3,520円 (本体:3,200円) |
ISBN | 978-4-622-04917-3 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1997年10月9日 |
備考 | 現在品切 |
都市が勃興し、最初の完了国家が形成されつつあった12世紀のラテン的ヨーロッパは、古典古代を再発見した。若々しく、活力に満ちた時代精神に、古代の知的遺産が新しい意味、新しい響きをもった。〈12世紀は他に例を見ないほど創造的な、造形的な時代〉(ホイジンガ)であった。中世史家ハスキンズは、綿密な写本研究と文献学の成果にもとづいて、修道院から大学まで、この中世のルネサンスに営まれた精神生活の諸相を描く。
ラテン語の古典・詩・散文が、遊歴書生の新しい押韻の叙情詩、《カルミナ・ブラーナ》の聖・俗にわたる愛らしい詩に復活し、また変化に富む時代は、伝記、回想録、宮廷編年史、都市の年代記等の多様な歴史記述を産んだ。ローマ法がよみがえり、ギリシア語・ラテン語からの翻訳家の苦心の労作は、哲学と科学の復興をもたらした。学問的制度としては、12世紀は司教座聖堂付属学校の隆盛にはじまり、サレルノ、ボローニャ、パリ、モンペリエ、オックスフォードの最初の大学の確立をもって終わった。
ラテン中世文化の花開いた〈12世紀ルネサンス〉、それはラテン語という国際語の時代、アルプスを越え、海峡を越えて世界と人間を発見する国際文化の時代であった。
はしがき
第一章 歴史的背景
第二章 知的中心地
第三章 書物と書庫
第四章 ラテン語古典の復活
第五章 ラテン語
第六章 ラテン語の詩
第七章 法学の復活
第八章 歴史の叙述
第九章 ギリシア語・アラビア語からの翻訳
第十章 科学の復興
第十一章 哲学の復興
第十二章 大学の起源
原注
解説
あとがき
文献書誌
索引