ヘッセ詩集【新装版】

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 124頁 |
定価 | 1,540円 (本体:1,400円) |
ISBN | 978-4-622-04922-7 |
Cコード | C0098 |
発行日 | 1998年1月19日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | 四六判 |
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頁数 | 124頁 |
定価 | 1,540円 (本体:1,400円) |
ISBN | 978-4-622-04922-7 |
Cコード | C0098 |
発行日 | 1998年1月19日 |
備考 | 現在品切 |
ヘッセ(Hermann Hesse,1877-1962)
ヘッセの詩は、たしかに〈憧れ〉に名づけられたいろいろの名のようなものである。深い根源的な憧れ、心のまことの故郷を求めるやみがたい憧れ、痛切で、無形で、音楽的で、そして持続的な憧れ——それがヘッセの詩作のみなもとにある。そしてアイヒェンドルフやメーリケに通じる民謡調の素朴さと、インドや支那の詩に養われた箴言調のものがある一方において、1920年頃には、新しい狂想曲のような、精神分析的な詩も少なからず書かれた。その後次第に円熟した明澄さが現われ、深い総合的な英智の枠にはめられて表現されるようになってきた。私は彼を、音楽家バッハやモーツァルトと本質的な同族だと思う。彼の詩には、親しさがあると同時に孤高な味わいがある。(片山敏彦)