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道しるべ【新装版】

VAGMARKEN


1953年から、1961年飛行機事故による死まで、国連事務総長の任にあったスウェーデン人、ハマーショルド。
不慮の死後、秘められた〈心の日記〉が見出された。公刊のためでなく、自らのために書かれたこの「道しるべ」は、公務の世界とは全く異なった、不安と憧れに満ちた感じやすい一つの魂を示している。
その精神の顔立ちにおいて、パスカル、クローデル、ブーバー、ヴェイユを思わせるであろう。北欧のフィヨルドを吹き渡る大気の厳しさ、澄んだ自然の懐から生まれた、清冽な詩がここにある。
公刊当時、ノンフィクション・ベストセラーとして、世界中の読書人の関心を大きくひいた。国際社会が混迷しつつある現在、今一度ハマーショルドのゆるぎなき言葉に耳を傾けたい。

[初版1967年6月、新装復刊1999年]


目次


はじめに……K・F・アルムクヴィスト
1925-1930年
   さらに遠く、道の土地へと私は駆りたてられてゆく。
1941-1942年
   彼はまっすぐ立っていた――あたかも独楽が、鞭の鳴りひびくあいだ倒れないように。
1945-1949年
   一瞬ごとに、おまえはいまのおまえを選ぶ。しかし、おまえはおまえ自身を選んでいるか。
1950年
   ――「わが居るところに汝らもおらん」という約束に較べれば、この世の楽しみなどなにものであろうか。
1951年
   「夜は近きにあり。」そう、またひととせを重ねた。そして、もし今日が最後の日であるとしたら!
1952年
   「夜は近きにあり。」道のなんとはるけきことよ。しかし、この道を辿るために要した時間は、……
1953年
   「――夜は近きにあり。」過ぎ去ったものには――ありがとう、来たろうとするものには――よし!
1954年
   「――夜は近きにあり。」始むるを許されし我が業を成し遂げさせたまえ。
1955年
   「――……かちえざるもの、なにひとつとしてなければなり……」
1956年
   御身のまえにあらん、父よ、正しく、またへりくだりて
1957年
   夜は近きにあり…… 日々、これ初日――。日々、これ一生。
1958年
   かくて世界は朝ごとに、赦されて、あらたに創りださるべし――御身のうちに、御身によりて。
1959年
   「なんぢ真実をこころの衷にまでのぞみ わが隠れたるところに智慧をしらしめ給はん」
1960年
   赦しは因果関係の連鎖を断ち切る。なんとなれば、おまえを《赦す》――愛ゆえに――者は、……
1961年
   「おお、私たちを魂のこの激しく痛む急所へと導きたもうた御身よ、……
あとがき


著訳者略歴

ダグ・ハマーショルド
Dag Hammarskjold

1905年にスウェーデンの高官の家に生れる。1936-45年まで大蔵省次官。1946年外務省に入り、51年外務省次官、48年以降、ヨーロッパ経済協力機構のスウェーデン代表としてパリに駐在、執行委員会の副議長として活躍。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
鵜飼信成
うかい・のぶしげ

1906年東京に生れる。元国際基督教大学学長。1987年歿。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

<朝日新聞 2011年12月13日(火)>
出口治朗(ライフネット生命代表取締役会長兼CEO)
<huffingtonpost 2016年4月5日>
「道しるべ」は、1人の人間の純粋な魂の内省の記録です。…次から次へと紡ぎだされるあまりにも純粋な美しい言葉の数々に茫然自失。…ここまで厳正に公私を峻別できるビジネスパーソンとしての著者の姿勢に深い感銘。

この本の関連書


「道しるべ【新装版】」の画像:

道しるべ【新装版】

「道しるべ【新装版】」の書籍情報:

B6判 タテ182mm×ヨコ128mm/208頁
定価 3,080円(本体2,800円)
ISBN 4-622-04937-6 C1010
1999年5月10日発行

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