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文学の記号学【新装版】

コレージュ・ド・フランス開講講義

LECON


「たとえ権力の外にある場所から語ったとしても、およそ言説には、権力(支配欲)がひそんでいるのである。そこで、この授業が自由なものであろうとすればするほど、ますますつぎのように自問することが必要であろう。いったい、いかなる条件のもとで、いかなる操作によって、言説は、いっさいの占有欲からのがれることができるのか、と。私の見るところでは、この問いかけこそ、きょう開講されたこの授業の根本的な企図をなすものなのである。
実際、この授業において、これから間接的に、しかし執拗に問題になるのは、権力である」
本書は、ヴァレリーやメルロー=ポンティなどの名で知られるコレージュ・ド・フランスに迎えられたロラン・バルトが、自らの思想と立場を表明すると共に、記号学の未来を展望した開講講義を収める。言語の権力というテーマを設定し、それをめぐる多様な問題を浮彫りにしつつ、「新たな授業」を提示・展開する本書は、バルトの思想はもとより、現代の文学・記号学に関心をもつ読者にとって必須の一冊といえよう。また巻末に、バルト記号学の核心を明らかにする詳細かつ刺較的な、訳者による解説を収める。


目次


文学の記号学

〔訳者解説〕
文学の復権――ロラン・バルトの開講講義『文学の記号学』をめぐって


著訳者略歴

ロラン・バルト
Roland Barthes

1915年フランスのシェルブールに生まれ、幼年時代をスペイン国境に近いバイヨンヌに過す。パリ大学で古代ギリシア文学を学び、学生の古代劇グループを組織。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
花輪光
はなわ・ひかる

1932年山梨県に生れる。1955年東京教育大学文学部仏文科卒業。1959年同大学大学院博士課程中退。元筑波大学文芸・言語学系教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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文学の記号学【新装版】

「文学の記号学【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/120頁
定価 2,592円(本体2,400円)
ISBN 4-622-04955-4 C1098
1998年10月20日発行

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