みすず書房

文学の記号学【新装版】

コレージュ・ド・フランス開講講義

LECON

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 120頁
定価 2,640円 (本体:2,400円)
ISBN 978-4-622-04955-5
Cコード C1098
発行日 1998年10月20日
備考 在庫僅少
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文学の記号学【新装版】

「たとえ権力の外にある場所から語ったとしても、およそ言説には、権力(支配欲)がひそんでいるのである。そこで、この授業が自由なものであろうとすればするほど、ますますつぎのように自問することが必要であろう。いったい、いかなる条件のもとで、いかなる操作によって、言説は、いっさいの占有欲からのがれることができるのか、と。私の見るところでは、この問いかけこそ、きょう開講されたこの授業の根本的な企図をなすものなのである。
実際、この授業において、これから間接的に、しかし執拗に問題になるのは、権力である」
本書は、ヴァレリーやメルロー=ポンティなどの名で知られるコレージュ・ド・フランスに迎えられたロラン・バルトが、自らの思想と立場を表明すると共に、記号学の未来を展望した開講講義を収める。言語の権力というテーマを設定し、それをめぐる多様な問題を浮彫りにしつつ、「新たな授業」を提示・展開する本書は、バルトの思想はもとより、現代の文学・記号学に関心をもつ読者にとって必須の一冊といえよう。また巻末に、バルト記号学の核心を明らかにする詳細かつ刺較的な、訳者による解説を収める。

目次

文学の記号学

〔訳者解説〕
文学の復権——ロラン・バルトの開講講義『文学の記号学』をめぐって