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部分と全体【新装版】

私の生涯の偉大な出会いと対話

DER TEIL UND DAS GANZE (PHYSICS AND BEYOND)


著者は、すでに20代の初めに量子力学確立の上に大きな貢献をし、その後の物理学ならびに哲学・思想に大きな影響を与えているが、その後も今日に至るまで素粒子物理学の発展にいくつかの大きな足跡を残している。本書は、著者のこれらの偉大な着想が、いかにその時々の物理学の巨星たちとの対話によって播かれ、育ち、開花していくかを克明に伝え、また第一次大戦後と第二次大戦中の、狂気や荒廃に満ちたドイツにあって、研究者・教師として、人間として、一国民として、著者がいかに行動してきたかを如実に示す。

「二十世紀の初期は物理学の英雄時代であった。ハイゼンベルクは、英雄の一人として登場した。知的世界における英雄は単なる専門家ではなく、多かれ少なかれ思想家でもあった。この本に登場する英雄たち、アインシュタインもボーアもシュレーディンガーも、それぞれの思想を自分で構築した人であった。その中で今日では、ハイゼンベルクだけが健在である。素粒子物理学は、まさに乱世となリつつあるように見える。だからといって昔のような英雄時代の到来を望むのは、アナクロニズムかも知れない。しかし、物理学における新しい乱世が、多くの研究者を久しく遠ざけていた思索の世界へと引き戻す効果があるかも知れないことを、私は期待したいのである」(湯川秀樹・序文よリ)。

【1974年初版発行】


目次


序文  湯川秀樹


I 原子学説との最初の出会い(1919-1920年)
II 物理学研究への決定(1920年)
III 現代物理学における“理解する”という概念(1920-1922年)
IV 政治と歴史についての教訓(1922-1924年)
V 量子力学およびアインシュタインとの対話(1925-1926年)
VI 新世界への出発(1926-1927年)
VII 自然科学と宗教の関係についての最初の対話(1927年)
VIII 原子物理学と実用主義的な思考方法(1929年)
IX 生物学、物理学および化学の間の関係についての対話(1930-1932年)
X 量子力学とカント哲学(1930-1932年)
XI 言葉についての討論(1933年)
XII 革命と大学生活(1933年)
XIII 原子技術の可能性と素粒子についての討論(1935-1937年)
XIV 政治的破局における個人の行動(1937-1941年)
XV 新しい門出への道(1941-1945年)
XVI 研究者の責任について(1945-1950年)
XVII 実証主義、形而上学、宗教(1952年)
XVIII 政治と科学における論争(1956-1957年)
XIX 統一場の理論(1957-1958年)
XX 素粒子とプラトン哲学(1961-1965年)

訳者あとがき


著訳者略歴

ヴェルナー・カルル・ハイゼンベルク
Werner Karl Heisenberg

1901年、ドイツのヴュルツブルクに生まれる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山崎和夫
やまざき・かずお

1927年京都に生まれる。1950年京都大学理学部物理学科卒業。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

中村道治(科学技術振興機構理事長)
<日本経済新聞 2015年7月19日(日)>
坂井修一(歌人・東大教授)
<東京新聞「3冊の本棚」 2017年4月23日(日)>

この本の関連書


「部分と全体【新装版】」の画像:

部分と全体【新装版】

「部分と全体【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/424頁
定価 4,950円(本体4,500円)
ISBN 4-622-04971-6 C1023
1999年11月19日発行

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