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思い上がり ひねくれ わざとらしさ【新装版】<品切>

失敗した現存在の三形態

DREI FORMEN MISSGLUCKTEN DASEINS

Verstiegenheit Verschrobenheit Manieriertheit


本書の目的について、ビンスワンガー「分裂病性の基本症状としての自閉という硬直した概念を、人間的現存在の生起の流れのなかへと再び変化させることによって解明する点」にある、と述べる。ここに取り上げられた「思い上がり」「ひねくれ」「わざとらしさ」という三つの様式は、病的な「劣等」として医学的に判断されるのではなく、普遍的―人間的な現存在に内在する挫折あるいは失敗として理解されるべきものなのである。
ヨーロッパの諸言語におけるきわめて日常的な表現の検討を出発点として、著者は分裂病者が与える印象の記述から現象学的経験という広い地盤へと考察をすすめる。こうした現存在分析の方法によって、表題の三形態は、たとえば「広さと高さの不均衡」「捻れと歪み」「歴史的運動性の行き詰まり」というように、世界内存在の構造のなかに置かれ、解釈されていく。「わざとらしさ」の章では、創造的精神と分裂病とを慎重に区別しつつ、マニエリスムについてのさまざまな芸術学的研究を例にとって興味深い考察がなされる。大著『精神分裂病』と対をなすビンスワンガーの重要な業績であると同時に、精神医学の枠を超えた独特の魅力をもつ書物である。



著訳者略歴

ルートウィヒ・ビンスワンガー
Ludwig Binswanger

1881年スイス、クロイツリンゲンに生れる。家は代々高名な内科医や精神科医を送り出している名家。コンスタンツのギムナジウムを経て、1904年以後ローザンヌ、ハイデルベルク、チューリヒの各大学で医学を学ぶ。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
宮本忠雄
みやもと・ただお

1930年埼玉県に生れる。1954年東京医科歯科大学医学部卒業。精神医学専攻。1973年から自治医科大学教授。1999年歿。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
関忠盛
せき・ただもり

1942年生。東京医科歯科大学医学部卒業。1980年自治医科大学精神科講師。1981年より茨城県立友部病院勤務。1992年歿。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「思い上がり ひねくれ わざとらしさ【新装版】」の画像:

思い上がり ひねくれ わざとらしさ【新装版】

「思い上がり ひねくれ わざとらしさ【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/376頁
定価 4,536円(本体4,200円)
ISBN 4-622-04991-0 C1047
2000年12月15日発行
<ただいま品切です>