アルトーへのアプローチ

みすずライブラリー第2期

APPROACHING ARTAUD

著者: スーザン・ソンタグ

訳者: 岩崎力

判型	四六判
頁数	128頁
定価	1,980円（本体：1,800円）
ISBN	978-4-622-05023-0
Cコード	C1398
発行日	1998年6月19日
備考	現在品切

文学・エッセイ外国文学・詩

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アルトーが後世に遣したものは完成された芸術作品ではなく、ひとつの独自な現存、ひとつの詩学、ひとつの思想の美学、ひとつの文化の神学、そしてひとつの苦悩の現象学であった。
アルトーにおいてはじめて見者としての芸術家が、自己の意識の純粋な犠牲者としての芸術家という相貌に結晶する。（スーザン・ソンタグ）

著訳者略歴

＊ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

スーザン・ソンタグ

Susan Sontag

1933年ニューヨークに生まれる。シカゴ大学、パリ大学などで学んだのち、評論活動に入る。文芸批評、映画批評の分野でめざましい活動を続けている。著書『反解釈』（竹内書店新社）、『ラディカルな意志のスタイル』（晶文社）、『写真論』（晶文社）、『わたしエトセトラ』（新潮社）、『隠喩としての病い・エイズとその隠喩』（みすず書房）、『土星の微しの下に』（晶文社）など。

1931年山形県に生まれる。 1954年東京大学教養学部教養学科卒業。1957年同大学院修士課程（比較文学）修了。現在東京外国語大学名誉教授。プール学院大学教授。1971—72年パリ第七大学講師。1986—88年パリ国際大学都市日本館館長。著書『ヴァルボワまで』訳書フィリップ・ソレルス『公園』『ドラマ』『ゆるぎなき心』、ジョージ・D.ペインター『マルセル・ブルースト——伝記』、V.ラルボー『A.Oバルナブース全集』、M.ユルスナール『黒の過程』、D.フェルナンデス『薔薇色の星』『天使の手のなかで』、ロラン・バルト『作家ソレルス』ほか。