基底材を猛り狂わせる
みすずライブラリー 第2期
FORCENER LE SUBJECTILE

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 192頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-05038-4 |
Cコード | C1310 |
発行日 | 1999年6月10日 |
備考 | 現在品切 |

FORCENER LE SUBJECTILE
判型 | 四六判 |
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頁数 | 192頁 |
定価 | 2,640円 (本体:2,400円) |
ISBN | 978-4-622-05038-4 |
Cコード | C1310 |
発行日 | 1999年6月10日 |
備考 | 現在品切 |
アントナン・アルトーのデッサンと肖像画に触発されて、デリダは本書を一気に書き上げた。主題sujetは基底材subjectileだ。基底材とは何か? デリダはこう問いながら、解答をあたえるような真似はしない。「デリダのエクリチュールの真の凄味は、哲学によっても文学によってもとうていまともには語りうるような類のものとは思われないこの非=物語を、実際に物語ってみせたという点にあり、それは、観念の断片を並べて漠とした筋道をつけることでは絶対に追いつきようのない実践である」(訳者)。言語という基底材を猛り狂わせつつ、アルトーという事態、および翻訳不可能性という事態を解体構築した、目眩く言語パフォーマンスである。