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みすずライブラリー 第2期
コーマルタン界隈<品切>
- 著者
- 山田稔
パリの街で「私」が住んだところは、「昼間、百貨店目指して方々から押寄せて来た人波が溢れ出て流れ込み、日暮れとともに汚物を残して退いて行く、まるでどぶ川のごとき場所」だった。夜になれば売春婦が出没するこの賑やかな街で、ひっそりと暮らす「私」が界隈の人たちと持つ、けっして深くはないが浅くもないかかわり。気配だけで知っているアパートの隣人、犬を連れた女、毎朝通うパン屋の無愛想なマダム、大道芸人……。
発表当時、「忘れがたい連作小説、いや、忘れてはならない作品」(篠田一士)と評された短篇集に、やはりパリでの暮らしに材を得た「オートゥイユ、仮の栖」を添えた。解説・堀江敏幸。
著訳者略歴
この本の関連書
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「コーマルタン界隈」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/224頁
- 定価 2,592円(本体2,400円)
- ISBN 4-622-05042-0 C1395
- 1999年9月10日発行
<ただいま品切です>