回想のドストエフスキー 1
みすずライブラリー 第2期

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 258頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-05043-8 |
Cコード | C1398 |
発行日 | 1999年9月10日 |
備考 | 現在品切 |

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 258頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-05043-8 |
Cコード | C1398 |
発行日 | 1999年9月10日 |
備考 | 現在品切 |
1866年10月4日11時30分、ペテルブルグ。速記者アンナ・グリゴーリエヴナは、ドストエフスキーのもとを訪れた。期限の限られた仕事を至急完成させるために呼ばれたのだった。
「速記をはじめてもうだいぶになりますか」「まだ半年です」。二人の最初の会話は、ごく平凡な形で始まった。ドストエフスキーは「中くらいの背丈で、非常に姿勢がよかった。……顔は、青白く、病的で、わたしにはもうすっかりなじみのような気がした」
翌年、二人は結婚した。原稿執筆に絶えず追われ、莫大な借金と病気をかかえるドストエフスキーは45歳、再婚、新婦アンナは20歳になったばかりだった。
深い愛情をこめて書かれた本書は、巨大で複雑な作家の実生活を知るうえで最良の記録であり、ドストエフスキー理解のための第一級の基本資料でもある。改訂新訳。全2冊。
まえがき
一 子どものころと娘時代
1誕生/2教育/3「見合い」の経験!/4修道院入りの願い
二 ドストエフスキーとの出会い、結婚
1 知りあうまで/2 出会い/3 重苦しい印象/4 追いつめられた仕事/5 「賭博者」の口述筆記 1/6 「賭博者」の口述筆記 2/7 「賭博者」の完成/8 はじめての来訪/9 二度目の来訪/10 恋の告白/11 婚約/12 婚約の知らせ/13 幸福な婚約時代 1/14 幸福な婚約時代 2/15 「罪と罰」の完結/16 生活の設計 1/17 生活の設計 2/18 結婚式
三 初期の家庭生活、蜜月
1 「小説家の結婚」/2 最初の大きな苦痛/3 家庭のなかの敵/4 救い/5 モスクワへの旅/6 弟を訪問/7 モスクワの印象/8 外国への出立
四 外国放浪
1 はじめての夫婦喧嘩/2 ドレスデン/3 ふたりの議論/4 賭博者ドストエフスキー/5 ソーニャの誕生と死/6 ジュネーヴを去る/7 イタリアへ/8 リューボチカの誕生/9 外国生活の結び
注
ドストエフスキー略年譜