ミシュレ【新装版】
MICHELET PAR LUI-MEME

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 312頁 |
定価 | 3,960円 (本体:3,600円) |
ISBN | 978-4-622-05130-5 |
Cコード | C1010 |
発行日 | 2002年6月5日 |
備考 | 現在品切 |

MICHELET PAR LUI-MEME
判型 | 四六判 |
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頁数 | 312頁 |
定価 | 3,960円 (本体:3,600円) |
ISBN | 978-4-622-05130-5 |
Cコード | C1010 |
発行日 | 2002年6月5日 |
備考 | 現在品切 |
ジュール・ミシュレは、『フランス革命史』『魔女』『鳥』『虫』などでわが国にも広く知られ、1830年の7月革命、1848年の2月革命およびその反動、1871年のパリ・コミューンと、歴史の光と闇が交錯する激動期を生きたフランスの人歴史家である。
現実を叙述する際、ミシュレの文体は事実との符合より、さまざまな形容の過剰にみたされ、この点が従来フランスの歴史家たちから現実を歪曲したと批判されてきたのであるが、バルトは本書によって、ミュレをミシュレたらしめている本来の作家的特質、歴史を知覚と官能のレベルに置きかえる特異な言語の使い方(エクリチュール)に光をあて、ミシュレの新しい読み方を展開している。
本書は、スイユ社の“永遠の作家たち”と題する叢書の一冊であるが、バルトのミシュレ評論と、バルトが選択したミシュレの文章とがみごとに呼応しあって有機的な統一をなしている点で、この叢書のなかでももっともすぐれたものの一つである。
凡例
I メモとして
II 歴史を食う人ミシュレ
III オランダ舟
IV われわれがきわめて愚かにも女性形にしている歴史
V 眠りとしての死と太陽としての死
VI 血の華
VII いとやんごとなき存在としての女
VIII 超セックス
IX ミシュレの読み方
X ミシュレについてのさまざまの評価
訳者あとがき