哲学の知恵と幻想【新装版】
SAGESSE ET ILLUSIONS DE LA PHILOSOPHIE

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 288頁 |
定価 | 6,600円 (本体:6,000円) |
ISBN | 978-4-622-05134-3 |
Cコード | C3011 |
発行日 | 2002年6月5日 |
備考 | 現在品切 |

SAGESSE ET ILLUSIONS DE LA PHILOSOPHIE
判型 | A5判 |
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頁数 | 288頁 |
定価 | 6,600円 (本体:6,000円) |
ISBN | 978-4-622-05134-3 |
Cコード | C3011 |
発行日 | 2002年6月5日 |
備考 | 現在品切 |
本書は序論においてピアジェ自身が述べているように、内面から噴きあげるような「書かずにはいられない」情熱に駆られて書きあげられたものである。それゆえ、この本は、これまでに世界的な心理学者として豊富な実験データに基づいてまとめられた多数の研究著作とはまったく趣きを異にしている。
だが同時にそうした研究をつづけてきた著者でなければ書き得ないユニークな著作である。この本の第一章には早熟な少年ピアジェが、軟体動物の研究に夢中になっているさなかに、突然、文学者である名づけ親の手ほどきによって哲学を発見したときの衝撃が生きいきとつづられている。かれは学校に戻り生渡を哲学に捧げようと決意する。しかし結局かれはそうならなかった。
科学的心理学者の道をとったピアジェは哲学への理解と共に思いきった批判を展開する。ベルグソン、フッサール、サルトル、メルロ=ポンティ等々。それは若々しく挑戦的であり、さまざまな反論を惹起するとしても、まさに「生きつづける」心理学者にふさわしく、人間的な、ふしぎな魅力に充ちてはいないだろうか。
序論
1 わたくしはなぜ哲学に進まなかったか
2 科学と哲学
3 超科学的認識の誤った理想
4 哲学的心理学の野心
5 哲学と事実問題
結論
再版へのあとがき