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哲学の知恵と幻想【新装版】

SAGESSE ET ILLUSIONS DE LA PHILOSOPHIE


本書は序論においてピアジェ自身が述べているように、内面から噴きあげるような「書かずにはいられない」情熱に駆られて書きあげられたものである。それゆえ、この本は、これまでに世界的な心理学者として豊富な実験データに基づいてまとめられた多数の研究著作とはまったく趣きを異にしている。
だが同時にそうした研究をつづけてきた著者でなければ書き得ないユニークな著作である。この本の第一章には早熟な少年ピアジェが、軟体動物の研究に夢中になっているさなかに、突然、文学者である名づけ親の手ほどきによって哲学を発見したときの衝撃が生きいきとつづられている。かれは学校に戻り生渡を哲学に捧げようと決意する。しかし結局かれはそうならなかった。
科学的心理学者の道をとったピアジェは哲学への理解と共に思いきった批判を展開する。ベルグソン、フッサール、サルトル、メルロ=ポンティ等々。それは若々しく挑戦的であり、さまざまな反論を惹起するとしても、まさに「生きつづける」心理学者にふさわしく、人間的な、ふしぎな魅力に充ちてはいないだろうか。


目次


序論
1 わたくしはなぜ哲学に進まなかったか
2 科学と哲学
3 超科学的認識の誤った理想
4 哲学的心理学の野心
5 哲学と事実問題
結論
再版へのあとがき


著訳者略歴

ジャン・ピアジェ
Jean Piaget

スイスのニューシャテルに生れる。はじめニューシャテル大学で動物学を学ぶ。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
岸田秀
きしだ・しゅう

1933年香川県に生れる。1956年早稲田大学文学部心理学科卒業。現在和光大学教授。著書『ものぐさ精神分析』『二番煎じものぐさ精神分析』(青土社、1977、1978)『日本がアメリカを赦す日』(毎日新聞社、2001)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
滝沢武久
たきざわ・たけひさ

1931年東京に生れる。1953年東京大学教育心理学科卒業。現在大妻女子大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「哲学の知恵と幻想【新装版】」の画像:

哲学の知恵と幻想【新装版】

「哲学の知恵と幻想【新装版】」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/288頁
定価 6,480円(本体6,000円)
ISBN 4-622-05134-6 C3011
2002年6月5日発行

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