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自然の観念【新装版】

THE IDEA OF NATURE


コスモロジー――人間の自然に対する観念――の複雑な諸相を、これほど明快に、深く考察した叙述は、現代の哲学者の何ぴともなしえなかった。1930年代より孜々としてこの課題を探求したコリングウッドは、死後公刊されたこの書物で、自然の観念の展開を、体系的なコスモロジーの3つの段階において省察した。それは、ギリシア、ルネサンス、そして現代である。

ギリシアの自然学は、マクロ・コスモス=自然とミクロ・コスモス=人間とのアナロジーによって、またルネサンスは、自然という神の作品と機械という人間の作品とのそれにより特徴づけられ、現代は歴史との類比に基づいた進化論的な自然観で解釈される。ギリシアにあっては、自然界は精神によって満たされた叡智的有機体とみなされたが、デカルトにとって肉体と精神は全く異なる実体である。そしていまや、その実体も機能へと解消されるおびただしい数の宇宙論的実験の時代のうちにある。自然にかんする学は、この段階にまで到達した。ではわれわれは此処から何処へ行こうとしているのであろうか。

この問いに自然科学のみが答ええた時代は終えた。コリングウッドは、タレスよりホワイトヘッドにいたる自然観の歴史をたどり、哲学と科学との間の深い裂け目に哲学の側から橋を架けることによって、一つの答えを与えようと試みたのである。



著訳者略歴

ロビン・G・コリングウッド
Robin George Collingwood

1889年ランカシャー州コニストンで生れる。ラグビー、オックスフォードに学ぶ。その間哲学を自分の使命とみなしながら、歴史学と考古学に熱中する。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
平林康之
ひらばやし・やすゆき

1926年東京に生れる。1948年東京大学文学部卒業。現在、名古屋大学名誉教授。著書『戸坂潤』(1960、東京大学出版会)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大沼忠弘
おおぬま・ただひろ

1940年埼玉県に生れる。1969年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。名古屋大学助教授、宗教儀礼研究所所長を経て、現在株式会社オシリス代表取締役。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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自然の観念【新装版】

「自然の観念【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/304頁
定価 3,024円(本体2,800円)
ISBN 4-622-05140-0 C1010
2002年8月20日発行

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