みすず書房

大津事件、第二回総選挙と選挙干渉、議会では予算審議権をめぐる衆議院と貴族院の対決、民法典論争が起きていた。第一次松方内閣が軍部の干渉により総辞職を余儀なくされたことに「之を忌み之を嫉み、己の奴隷たる無頼の徒を使嗾して脅迫の威を示す。嗚呼是れ政界の賊なり。」と批判した「武臣千政論」。ほか新聞紙条例による言論弾圧への批難など。発行停止処分時の代替紙「大日本」の社説を併せて収録する。

[1969年10月初版発行]