みすず書房

明治39年、日露戦争勝利の翌年、「日本」は陸羯南の手を離れ、40年には羯南も逝く。最後の二年の社説。ほかに「日本人」「持論」「出版月評」などの雑誌に載せた論文・随筆・書評を収録。論文では政党・憲法・条約改正・外交政策について政治の原則を論じている。また各々その個性を異にしながらも、羯南を中心とした一つの調和を醸し出す世界が見出される、正岡子規・愚庵・三宅雪嶺・高橋健三の書への序跋。

[1975年1月初版発行]