にんげんは夢を盛るうつわ

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 216頁 |
定価 | 2,090円 (本体:1,900円) |
ISBN | 978-4-622-07001-6 |
Cコード | C0095 |
発行日 | 2002年8月20日 |

判型 | 四六判 |
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頁数 | 216頁 |
定価 | 2,090円 (本体:1,900円) |
ISBN | 978-4-622-07001-6 |
Cコード | C0095 |
発行日 | 2002年8月20日 |
晴れた日は仕事の手を止めて散歩がしたくなる。
根津神社で鳩を眺めて昼寝とか。
谷中墓地の奥の方で石碑を読むとか。
小石川植物園でスケッチするとか。
いつも小さな原稿用紙の枡目を手で埋めているので、目は大きな風景を恋しがる。とりわけせいせいする、のびのびするのは坂の上だ。(「富士山、なくなる?」)
長年かかわってきた建築保存のこと、NPO問題、沖縄愛楽園の訪問、はじめてのニューヨーク行きとその後に起こった〈9・11〉、それ以前に知り合った中村哲医師のこと、そして教育・政治・鴎外や荷風について…
たくさんのことが起こったかのように見える21世紀のはじめ、足を地につけ、もっとゆっくり考え、暮らしたい。『寺暮らし』『その日暮らし』につづく森まゆみの第三エッセイ集。
人の距離
沖縄の宿
北信南越雪譜
巨人・大鵬・卵焼
ふしぎな先生たち
ピアノとパソコン
何一つ良くは見ざりき
“サミットの沖縄”だより
富士山、なくなる?
何を建てても勝手なの?
ダヤック族のロングハウス
めんどくさがり
ムギワラ町長——森健次郎のこと
旧東方文化学院のこと
東京の地下鉄
はじめてのニューヨーク
NPOの自己評価 沖縄愛楽園をたずねて
京都岩倉論楽社にて
記憶の継承
百姓哲学者 佐藤忠吉
たまり場の必要
大塚女子アパート
三ノ輪浄閑寺にて
音を探す旅
あとがき