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俳句と人生

講演集


「いかなる芸術でも、分野独特の〈特殊性〉をもっていて、その〈特殊性〉にまず徹しなければいけない。しかも、それが同時に、作者の内側という内面界において、人間的に豊かな〈普遍性〉をとげることになっていなければいけない。いってみればこの〈特殊性〉と〈普遍性〉とがめでたく重なりえたとき、その文芸の固有性がめでたく実現するのでありましょう」
「文芸としての俳句のいっさいの問題は、究極的には季題というもののうえに関わってくるということを、ハッキリと記憶しておいていただきたいのです」
「俳句の場合は、〈季題〉と一つになって存在の根本として把握された〈私〉というものが、つねに主体性として裏打ちされていなければならないのであって、ただ、その主体性としての自己内容が、たんなる個我中に封鎖されることなく、人間として、時代人としての普遍的な豊かさと広がりとを内蔵していなければならないだけのことだと思います。いかなる時代になろうとも、詩文学の根本は、存在一般と奥処において相通った〈私〉――いってみれば〈たましい〉のありなしに関わっているものだと考えます」
芭蕉以来の俳句の伝統を見据えつつ、実作者としての立場から、「いかに、何を詠むべきか」を懇切丁寧に説き明かした草田男「俳話」集。全集未収録の全22篇。


目次


現代俳句の諸問題
俳句の「私」と「公」――現代俳句雑感
俳句の「行」と「考」――難解句などの問題にふれて
動いている今
中庸ならぬ中庸の道
現代の俳句
俳句性雑感
現代における俳句の位置
芭蕉と平泉そのほか
自覚的自然愛
わかっていることとわかりかけていること
スランプのことなど
俳話
終末感など
ピカソなどについて
岸田劉生のことなど
つづいて岸田劉生のことなど
「おのが哀しきWonne」について
「軽み」について一言
「軽み」について
啄木の一首などについて
「おどろき」と「軽み」――独歩の『牛肉と馬鈴薯』にもふれて

解説 萬緑編集部


著訳者略歴

中村草田男
なかむら・くさたお

1901年、父・修が領事を務めていた中国の廈門(アモイ)に生まれる。本名・清一郎。1904年、母・ミネと二人で帰国し、松山市に住む。1925年東京帝国大学文学部独逸文学科入学、のち国文科に転科。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

<北海道新聞「卓上四季」 2015年12月13日>

この本の関連書


「俳句と人生」の画像:

俳句と人生

「俳句と人生」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/280頁
定価 2,750円(本体2,500円)
ISBN 4-622-07003-0 C1092
2002年8月23日発行

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