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ニューロン人間【新装版】

L’HOMME NEURONAL


ニューロン=神経細胞の束であるという意味においては、ハツカネズミもサルも人間も同じである。なぜ人間だけが文字を操るまで、進化したのであろうか? 大脳の構造と分子・原子レベルでの機能、行動するとはイメージを描くとはどういうことか、ニューロンを創る遺伝子の力、成長するうえでニューロンの果たす役割、サルから人間への進化の過程を順を追って検討する。

21世紀に入り、ヒトゲノムの解析により、人間の心が理解できるのではないかとも考えられ、またコンピューターの発展により、人間の脳に近い判断を行うことのできる、人工知能の可能性について議論されている。これらの論点について考えるうえでも、筋道をわかりやすく示唆してくれる書である。

[1989年4月10日初版発行]


目次


序文
第1章 「こころの器官」――古代エジプトからベル・エポックまで
人間は大脳によって思考する/こころと身体/骨相学/ニューロン/電流と「薬物」/歴史の良識

第2章 大脳の分解
大脳の肉眼解剖/新皮質の拡大/微小回路/配線/モジュール構造か結晶構造か/ハツカネズミから人間へ
第3章 「動物精気」
大脳の電気的活動/神経信号/発振器/ニューロンからニューロンへ/分子‐錠/「精神の原子」再考

第4章 行動化
鳴くことと逃げること/飲むことと痛むこと/快感を得ることといらだつこと/オルガスムに達すること/分析すること/話すことと行うこと/刺激から反応へ

第5章 心的対象
心的イメージの物質性/知覚対象・概念・思考/心的対象の生物学的理論に向けて/ニューロンの組み立て/意識の諸問題/注意/感情の計算/心的対象を見る/精神の「物質」

第6章 遺伝子の力
解剖学的構造の突然変異/行動の遺伝/ゲノムの単純性と大脳の複雑性/セル〔細胞〕‐オートマトン/胚‐システム/皮質の発生/大脳の宿命

第7章 後発生
真性双生児間の差異/成長円錐の行動/退化と重複/胎児の夢/シナプスの組み立て/選択的安定化による後発生理論/後発生の実験による検証/大脳半球の専門化――遺伝子の力か後発生か/文化の刻印/「学習とは削除すること」

第8章 人類創造
サルの染色体/化石の難題/年若いチンパンジーのウィンク/情報伝達遺伝子と選択的安定化/アウストラロピテクスの遺伝学/「現象としての人間」再考

第9章 大脳――世界を表現するもの

用語解説
訳者あとがき
参考文献


著訳者略歴

ジャン=ピエール・シャンジュー
Jean-Pierre Changeux

1936年パリ北部ヴァル・ドワーズのドモンに生まれる。現在パストゥール研究所神経科学部門部長、コレージュ・ド・フランス教授。大脳および神経系の機能に関する研究で国際的に著名な神経生物学者。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
新谷昌宏
しんたに・まさひろ

1951年山口県に生まれる。1978年東京医科歯科大学医学部卒業。現在都立広尾病院神経科部長。神経医学・精神病理学専攻。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ニューロン人間【新装版】」の画像:

ニューロン人間【新装版】

「ニューロン人間【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/480頁
定価 4,400円(本体4,000円)
ISBN 4-622-07011-1 C3045
2002年9月20日発行

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